新・読書日記 2019_078
『真夜中の太陽』(米原万里、中公文庫:2004、8、25)
米原万里さんが亡くなってもう13年経つのか・・・2006年の5月25日没。
ツイッターで見かけた「ブレジネフ書記長」に関するアネクドート(政治的小噺)を、どこで読んだのか、阿刀田高か米原万里か?と思って、米原さんの本を読み返してみた。ブレジネフのアネクドートは見つからなかったが、斜め読みしていて気付いた。
15年前の本は、字が小さい。
いや、そういうことではなく、
「米原万里さんのエッセイは、それ自体がアネクドートである」
と。クスッと笑わせて、チクッと刺す。
「1990年代後半から2000年代前半にかけて、あれだけ忠告したのに、ほ-れ、ごらんなさいな」
と、あの世で言っていることだろう。
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