新・読書日記 2019_071
『二度読んだ本を三度読む』(柳広司、岩波新書:2019、4、19)
「一度読んだ本を、二度読む」ことさえ難しいのに「二度読んだ本を、三度も読む」の?
と思ったら、もう著者の術中に、はまってしまっています。
で、この本を買って読んだ。
でもちょっと、やはり買うに値するか(つまり面白いか)を疑って、まず目次を読んでみて、面白そうな本が取り上げられているか確認したところ、紹介された18冊の本の中に、ジョージ・オーウェルの『動物農場』があり、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』があったので「よし!」と買って読んだ。
他に紹介されていた本で読んだことがあったのは、『シャーロック・ホームズの冒険』(コナン・ドイル)、『山月記』(中島敦)、『ろまん燈籠』(太宰治)、『キング・リア』(シェイクスピア)ぐらいかな。
実は、漱石の『それから』は読んでいない。『星の王子様』のサン=テグジュペリが書いた『夜間飛行』も読んでいないと思う。司馬遼太郎は『坂の上の雲』は読んだが『竜馬がゆく』は読んでいない。あ、太宰の『ろまん燈籠』も、その中の一編は読んだが、当の『ろまん燈籠』は読んでいなかったから、これを機に読んでみた。そういうきっかけになったので、良い本だと思う。
『動物農場』に関する記述なんか、全部の文章に赤線を引いてしまったぞ!
ぜひ読むべきだ。
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