新・読書日記 2019_067
『「日本国語大辞典」を読む』(今野真二、三省堂:2018、9、13)
今、飯間さんと並んで、一番精力的に「日本語」のことについて書いてらっしゃるのは、今野先生ではないか。次々本が出る。
これは、あの「あ」から「ん」まで13巻もある日本最大の国語辞典『日本国語大辞典・大二版』を「読んでみた」という企画ですね。私も『新明解国語辞典』は、以前1600ページぐらいのものを2か月かけて読んだことがありますが、これは規模が違う!『日国・第二版』、私も持っているが、読み通そうとは思いません。できません、そんなこと。もうそれをやったら、お坊さんで言うところの「千日回峰」ぐらいなもんで、「日本語の大阿闍梨」ですね。
今野先生は、2010年に出た『そして、僕はOEDを読んだ』という本に触発されて『日国』を読みだしたそうですが、実はその本は、私も買ったが、9年経ってもまだ読んでいない。その差ですねえ・・・。
で、今野先生が読み通して気付いた点を書き出したという一冊。マニアックですねえ。でも、好きです。
もちろんこれは、今改訂中であろう次の『日本国語大辞典・第三版』のためにぜひとも役立てて頂きたいですね。
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