新・ことば事情
7150「ゴールデンウイーク後半戦」
ゴールデンウイークもずっと働いています。ワーキングウイークです。
同じく出勤してきているW報道部長が、
「道浦さん、ちょっといいですか?」
と質問してきました。
「記者が昼ニュースで、原稿に『ゴールデンウイーク後半戦』って書いて来て、『後半戦?"戦"はおかしいやろ』と思って『戦』は切ったんですが、夕方の『ten.』でも中谷キャスターが『ゴールデンウイーク後半戦』と言っていたんですよ。『後半戦』でいいんですかね?」
「え?そう言ってた?気が付かなかったなあ。そりゃ正しくは『ゴールデンウイーク後半』でしょう。『戦』は要らないよね。」
「なんで『戦』を付けるんですかね?」
「うーん、もしかしたら、10連休という長いゴールデンウイークを過ごすことは"何か有意義なことをして過ごさなくてはならない"という"義務感"と言うか"使命感"がみんなにあって"こなさなくてはならない=戦い"と、どこかど思っているのがポロッと『後半戦』と言わせているのかなあ。あ、それとスポーツでは『ペナントレース後半戦に入り』とかで使う口調が、そのまま、つい出てしまったとか。『後半』というより『後半戦』と言うほうが、語呂・口調・リズムが良いんじゃないかな。」
と、一応、答えておきました。