新・ことば事情
7146「剣の読み方」
4月の新聞用語懇談会放送分科会で、TBSの委員から、
「三種の神器の『剣」は『けん』と読むか?それとも『つるぎ』と読むか?
弊社では、政治部は『けん』、社会部は『つるぎ』でルビを振って出稿してくるのだが・・・。」
そこで各社の委員に挙手でアンケートをしたところ、
*「けん」=なし
*「つるぎ」=全社
と全社、
「つるぎ」
ということになりました。MBSの委員からは、
「弊社の『皇室アルバム』のナレーションでは、『けん(剣)』と『まがたま(曲)』と読んだ。毎日映画社の原稿。宮内庁に聞いたら『どちらでもよい』とのことだった。」
そして平成最後の日、4月30日午後5時からの皇居宮殿・松の間での「退位礼正殿の儀」を伝えた、日本テレビ藤井貴彦アナウンサーは、
「けん」
と読み、テロップには、
「剣(つるぎ)」
と出ていて、両方でバランスを取ったような感じに見えました。