新・ことば事情
7137「関心ごと」
4月5日「朝日新聞」夕刊の記事、「もっと知りたい~投票先の選び方5」で、
「自分の関心ごと 見定めることから」
という見出しを見つけました。この、
「関心ごと」
という言葉、本来は、
「関心事」
と書いて、
「かんしんじ」
と読むのが正しいと思います。本文を読んでみたら、本文の中でも、
「投票先選びで大切なのは『自分の関心ごと』を見定めることだという。」
と、投票先の判断材料を提供するサイト「政治山」を運営するベンチャー会社の市ノ澤充社長(42)という人の言葉として使われています。「関心ごと」と言ったのは、この市ノ澤社長なのかな?
でも、そのあとには、若者と政治をつなぐNPOの菅将大さん(24)という人が、高校の授業で使う方法として教えてくれたのは、
「まず関心ごとを一つ、紙に書く。」
だそうで、ここでまた「関心ごと」が出てきました。
これが「取材先の人の言葉」なのか、この記事を書いた「荻原千明記者」の言葉かはわかりませんが、整理部(?)が「見出し」に取り、校閲部もそのまま通ったということは間違いないですね。