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『道浦TIME』

新・読書日記 2019_043

『大マスコミが絶対書けない事 この本読んだらええねん!』(辛坊治郎、光文社:2019、3、30)

辛坊さんが週刊誌『FLASH』に連載しているコラムをまとめたもの。どうも本のタイトルが長すぎて、どんどん、くだけた感じで、親しみやすく・・・品が下がって・・・ダイレクトな・・・。まあタイトルは、編集担当者が決めているんだと思いますが。このところ、長すぎないですか?タイトルが。

大体毎週、会社にある『FLASH』を読んでいるので、すでに読んだことがあるコラムが多いですが、まとめて読むと、また違った印象を持つこともありますね、毎週違うネタを少しずつ読むよりも。単行本の特長ですね。

内容は「なるほどなるほど」と納得したり「そうだったのか!」と思うところもあるが、中には「それは違うんじゃないの?肝心なところを無視しているのでは?」というところもあって、玉石混交の印象。

「違うのでは?」を思ったところは「消費税の負担」。

全体の1割強の年収800万円以上の人が全体の6割の税金を払っている、というのは事実であり真実でしょう。しかし、「だから所得の低い人は、税金をあまり払っていない」というのは、マクロ的には間違いだと思います。「収入に対する税負担率」で見ないと、「個別の税金負担感」は説明できません。「たくさん税金を払った人の意見を通すべきだ」というならば、「金で何もかも買える、金持ちがエライ」ということになります。国の運営は、それではダメです。「ノーブリス・オブリージュ」が必要だと思いました。


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(2019、4、8読了)

2019年4月11日 19:46 | コメント (0)