新・ことば事情
7094「『別居婚』のアクセント」
3月17日、ロックミュージシャン・俳優の内田裕也さんが亡くなりました。79歳でした。去年9月に亡くなった妻の女優・樹木希林さん(75)の後を追うように・・・。
それをお伝えした3月18日の「ミヤネ屋」で、放送前にナレーター松尾さんから、内田裕也・樹木希林夫妻が取っていた結婚スタイルである、
「別居婚」
のアクセントについて質問を受けました。
「『別居婚』のアクセントは、『中高アクセント』の『ベッ/キョ\コン』でしょうか?それとも『平板アクセント』で『ベッ/キョコン』でしょうか?」
これに対して私はこう答えました。
「これもどちらもあると思いますが、そもそもは、『別居(ベ/ッキョ)』と『婚(コ\ン)』がくっついてできた言葉なので、最初はその2つの意味を際立たせるために『中高アクセント』で、
『ベッ/キョコ\ン』
だったと思います。それが『できちゃった婚』のように複合語が『1語』として広く認識されるようになると『平板アクセント』に変わります。しかし『別居婚』は、それほど一般的ではないですから、『中高アクセント』の、
『ベ/ッキョ\コン』
で良いと思います。」
と答えて、そのように放送されました。
合掌。