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『道浦TIME』

新・ことば事情

7086「岡山のアクセント」

3月14日の日本テレビ「スッキリ」で、岡山の中学3年生が毎年「卒業式」終わりに親への感謝などの文言が刺繍された特注の「特攻服」姿で岡山駅前に集まり、桃太郎の銅像に上ったりの騒ぎになっていた問題に関して、岡山駅前でインタビューに答えた一般の市民が、

「岡山の伝統ですね。仕方がない」

と答えていました。その「岡山」のアクセントが「平板アクセント」で、

「オ/カヤマ」

であることに気付きました。標準語アクセントでは「中高アクセント」で、

「オ/カ\ヤマ」

「カ」が高くなりますよね。地元では「平板」になるんだ!と。

これは、実は他の都市でもあって、

「高知」「名古屋」「長野」「富山」「姫路」

なども、標準語アクセントは「頭高アクセント」で、

「コ\ーチ」「ナ\ゴヤ」「ナ\ガノ」「ト\ヤマ」「ヒ\メジ」

ですが、地元では「平板アクセント」で、

「コ/ーチ」「ナ/ゴヤ」「ナ/ガノ」「ト/ヤマ」「ヒ/メジ」

なのです。(「富山」は「ト/ヤ\マ」という「中高アクセント」もあると、富山出身の真田信治・大阪大学名誉教授は話されていましたが)

「岡山」もやっぱり、そうだったかあ。

ちなみに、今年の中学校卒業生たちは、「特攻服」姿が警察の補導の対象になったとかで、例年のようには岡山駅前には集まらなかったそうです。岡山駅から離れた「岡山ドーム」などの場所に行った人もいたようです。

(2019、3、14)

2019年3月14日 12:25 | コメント (0)