新・ことば事情
7064「その気」
2月21日の「ミヤネ屋」で、デヴィ夫人が元事務所の男に横領された事件の裁判について報じました。その際に、この被告の男が横領した金を、
「女(女性)につぎ込でいた」
ということに関して、デヴィ夫人の、
「その気が全くなかったので、驚いた」
というコメントをフリップで紹介しました。この「その気」の、
「気」の読み方は、「き」か?「け」か?迷いました。
結論は、
「『け』だと思うが、微妙なので、ルビは振らない」
ということにしました。
「特定定の女性に、気があるか、ないか」
という場合だと「き」ですが、
「そういった方面に興味があるか、ないか」
だと「け」ですね。普通は「その気(け)がなかった」と言う場合の「気(け)」とは、
「同性愛」
を指すことが多い「気(き)」がしますが、あ、多い「気(け)」がありますが、今回の事務所の男は「女性」を対象とした、
「異性愛」
なので、「け」は使いにくい気(き)もするのですが・・・。どうでしょうか?
実際にデヴィ夫人がインタビューに答えているシーンがありましたので、VTRを確認したところ、夫人は、
「け」
と言っていました!