新・ことば事情
7055「弟子?元弟子?」
あす2月2日に「断髪式」を控えた「貴ノ岩」は、「貴」の字が付くのでわかる通り、「元貴乃花部屋」の力士でした。つまり、「貴乃花親方」の
「弟子」
だったわけです。
しかし、部屋が消滅し、親方も貴ノ岩本人も引退した現在は、「弟子」なのか?
「元弟子」
ではないのか?という問題があります。多分「元弟子」でしょうね。そうすると、
「元貴乃花親方の元弟子である元貴ノ岩」
ということなのでしょうか?「元」だらけで、現在は一体、何やねん?という疑問が。
似て非なるものに、
「恩師」
があります。
「中学校時代の恩師」
は、中学時代に教えてもらったら、一生「恩師」であり、
「元恩師」
という言い方は成り立ちませんよね。
「現在の関係性」と「過去に一度でもそういう関係性があったかどうか」で、「形容詞」が変る場合があるということか。難しいなあ。
「平成ことば事情7054元長男」もお読みください。