新・読書日記 2019_019
『日本代表とMr.Children』(宇野維正・レジー、フットボリスタ:2018、11、26)
「日本代表」というのは「サッカー」の日本代表。それと「Mr.Children」がどう関係しているのか?実はMr.Childrenのメインボーカル・桜井和寿はサッカーが大好きで、ジュビロ磐田の名波選手(現監督)や中田英寿選手との交流があり、自分たちでチームも作ってプレーして、かなりサッカーに入れ込んでいたと。また、サッカー日本代表でも長年キャプテンを続けた長谷部誠選手はMr.Childrenの大ファンで、生きる信条にしていると。
「サッカー」と「ミスチル」という組み合わせは、私は全然知らなかったが、そんなことがあったんだねと、そういう視点は新鮮。
著者、というか対談している宇野維正氏は1970年生まれの音楽関係のライターで、サッカー専門誌の記者もしていたということで、まさに両方のフィールドのこの20年ほどを見て来た人。片やレジー氏は1981年生まれで会社員兼(!)音楽ブロガー。その二人が、
「ミスチル世代とは何か」
「JリーグとJポップの共犯関係」
「1998年のMr.Children」
「日本サッカーの日本化、Mr.Childrenの日本回帰」
「長谷部誠とはMr.Childrenである」
「本田圭佑というMoster」
「『自分らしさ』の檻」
「平成画終わった後の日本代表とMr.Children」
という9章に分けて語りまくる。
「1998年」の「フランスワールドカップ」に、日本代表が初めてワールドカップ本大会に出場を果たした年は、やはり一つの大きな節目だったんだな。
フランスのリヨンでのジャマイカ戦を見に行った時、試合前の日本代表の練習の際にスタジアムで流れていた曲は、安室奈美恵さんの「Can you celebrate?」だったのを思い出したが、「Mr.Children」についてはあまり詳しくない私には、深くサッカーとの関連を「そうそう!」と理解することは、できなかかった。やっぱり「ミスチル世代」じゃないと、わからないのかなあ。
あれから20年以上が経ってしまって、「平成」が終わろうとしている・・・。