新・読書日記 2019_003
『こんな夜更けにバナナかよ~筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』(渡辺一史、北海道新聞社:2003年3月31日第1刷・2004、4、26第8刷)
年末に公開された大泉洋さん主演の映画『こんな夜更けにバナナかよ~愛しき実話』の原作。本が出版されて1年後ぐらいに、書評を見て購入したのだが、読みかけたまま、ほったらかしになっていて十数年。今回の映画化を機に、読んでみました。これを逃したら、もう読み切れないと思って。463ページ、何とか読み切りました。
筋ジストロフィー患者が主人公。それを取り巻くボランティアの人たちとの交流・苦悩。よくこれを映画化ができたなあと思いましたが。主人公の鹿野靖明さん、大泉洋さんでなければ演じられなかったなあと思います。鹿野さんも大泉さんも「北海道出身」というのも、大きいですけどね。この本も北海道新聞社から出ています。
病との闘いの様子(ドキュメント)も勉強になりますが、「ボランティアって何?」ということを考える一冊になると思います。興味のある方は、東京オリンピックのボランティア(「ブラックボランティア問題」)と併せて考えて読んでみるのもいいと思います。
直接関係ありませんが、「映画」のほうは年末に、安倍首相も見たそうですね。何を感じたのか?あるいは感じなかったのか?そもそも、なぜこの映画を見たんだろう?
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