新・ことば事情
7035「1ミリの後悔もなく」
1月8日のNHKニュースと夕刊で横浜Fマリノスの元日本代表DF中澤佑二選手(40)の引退を知りました。日刊スポーツによると、
「元日本代表として歴代6位タイの国際Aマッチ110試合に出場し、DF最多の17得点を記録。J1でも通算593試合(歴代3位)、フィールド選手最長の連続フル出場178試合を記録した鉄人」
なのです。
その際に中沢選手のコメントとして発表された中に、
「1ミリの後悔もなく、ピッチを去ろうと思います。」
というものがありました。それを聞いて、
「後悔の単位は『ミリ』なのか!?」
と思いました。こういった表現。最近時々耳にする気がします。私は使いませんが。
グーグル検索してみたところ(1月8日)、
「1ミリの後悔もなく」=1万6600件
も出てきて、そのほとんで全てが「中沢選手の引退コメント」でした。名言だな。
日刊スポーツより、長いですが「引退コメント全文」を引用します。
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「私、中澤佑二は、2018シーズンをもって現役を引退する決断を致しました。
自分の中では、プロ20年目となる昨シーズンを一つの区切りとして考え、全てを出し切るという思いで最終戦まで走り続けました。そしてシーズンを終え、改めて自分の思いを整理した中で、やはりこのクラブでユニフォームを脱ぎたい、そしてそれが横浜F・マリノスに対して一番の恩返しになるんじゃないかなという思いになりました。
小学校6年生からスタートさせたサッカー人生は30年。プロとしての現役生活は20年。振り返ると、ここでは書ききれないほどの本当に多くの方々に支えていただき、こんなに長く現役生活を続けることが出来ました。
もがき苦しみ、がむしゃらに掴み取ったプロ生活。来年もF・マリノスで現役を続ける選択肢もありましたが、最後は"中澤佑二"らしく、自分の決断を信じ、1ミリの後悔もなくピッチを去ろうと思います。
良い時も悪い時も共に戦っていただいたファン・サポーターの皆さま、チームメイト、チームスタッフ、スポンサー各社の皆さま、ホームタウンで支えてくださった皆さま、横浜F・マリノスに関わるすべての皆さま、そして東京ヴェルディに関わるすべての皆さま、本当にありがとうございました。
今後のことはこれからゆっくり考え、また皆さんにご報告出来たらと思います。20年間、本当にありがとうございました」(原文のまま)
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同じ日に、同じく元日本代表GK楢崎正剛選手(42)=奈良育英高校出身も、引退を表明しました。
お二人ともお疲れさまでした。ありがとう!