新・ことば事情
7032「トーハチバン、トーキューバン」
年末に東京に行って大阪に帰る時、雪のために東海道新幹線が遅れていて、東京駅の、
「18番&19番ホーム」
で40分ぐらい待ちました。その時のアナウンスを聞いていたら、「番線」をこのように呼んでいました。
「業務連絡、トーハチバンセン、トーキューバンセン、ホームドアをロックしてください」
最初はちょっとわからなかったのですが、すぐに気付きました。つまり、
「10」=「ジュー」→「トー」
というように「10」の「漢語読み」である「ジュー」の代わりに、「和語読み」の「トー」を使っているのですね。だから、
*「トーハチバンセン」=18番線
*「トーキューバンセン」=19番線
ということか!「トーキューバンセン」と言っても、
「東急番線」
ではありません、あくまで「JR東海」です。
「2番線」を「フタバンセン」などと言うのは聞いたことがある気がしますが、さすがに「19番線」まである駅は、そんなにないので、このアナウンスの言い方が珍しい感じなのかあと思いました。
しかしそのあと、「乗客向け」には、
「ジューハチバンセン」「ジューキューバンセン」
と言っていたので、
*「ジューハチバンセン」「ジューキュウーバンセン」=乗客向けのアナウンス
*「トーハチバンセン」「トーキューバンセン」=JR職員向けのアナウンス
というように、すぐにJR職員が気付けるように、最初の音を変えて言っているのかなと思いました。