新・読書日記 2018_181
『アメリカ』(橋爪大三郎大澤真幸、河出新書:2018、11、30)
ことしは、DA PUMPの「U.S.A」という曲が流行ったが、この本も「USA」について書かれたものだ。河出書房新社が初めて出した「新書」シリーズのようだ。
本を開いて鼻を近付けたら、小学校の時に夢中になって買って読んだ「江戸川乱歩」の「ポプラ社の本」と同じ匂いがした!匂いの記憶・・・。
「2018読書日記180」で書いた『教養としての聖書』(橋爪大三郎、光文社新書:2015、3、20)と同じ著者だったので、これは勉強になるだろうと思って購入。対談形式。対談相手の大澤真幸さんは、大変難しいお話をする方なので「どうかなあ・・・」と思ったら、案の定、大変高度なレベルの内容になったので、半分も理解できたかどうかわかりません。でも、「アメリカ」という国を理解するためには「宗教」つまり「キリスト教」を理解しなくてはならないということは、よくわかった。
そして、ヨーロッパは「カトリック」がベースで、宗教改革後の「プロテスタント」の中でも、より「一神教」的視野を持った人々が「新世界=アメリカ」に渡り、その中でまた、細かく分裂していったということなどは、分かった。
そして今「福音派」の人たちが主流であると。日本人に、なかなか理解できない「肌感覚の宗教」(まあ、日本人にとっては「仏教」や「儒教」がそういうものなんだろうけど)があり、それを理解することがアメリカを理解することに通じるということは分かりました。ああ、難しかった
star4