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『道浦TIME』

新・読書日記 2018_180

『教養としての聖書』(橋爪大三郎、光文社新書:2015、3、20)

クリスチャンではないが、合唱をやっているので、いろんな場面で「キリスト教関係の物」が出て来る。私は全然、その方面の知識がないのだが、でも合唱を通じて断片的には「聞いたことがある」ことはたくさんある。キリスト教圏、つまり欧米では「基礎知識」なのだろう。そういったことを少しでも知ること、断片的な知識をつなぐことができれば、国際理解・文化理解に通じると思い、興味を持って読んだ。講義形式で橋爪さんが話している感じの本なので読みやすい。

講義は「6回=6章」に分かれており、「創世記」「出エジプト記」「申命記」「マルコ福音書」「ローマ人への手紙」「ヨハネ黙示録」について説明されている。

と言われても、わからないけど、読んでみたら「出エジプト記」は、現在の「外国人労働者問題」「移民問題」に通じると感じた。何千年も前からある問題じゃないか!!

また、「ヨハネの黙示録」には、7人の天使がラッパを吹き、最後の7番目のラッパが鳴った時に「最後の審判」が行われると。あ!この間、京都国立近代美術館で見た「藤田嗣治展」で、ラッパを吹く天使の姿が描かれていたが、あれは「ヨハネの黙示録」、「最後の審判」につながる絵だったのか!と思った。

また、9月に歌った「黒人霊歌」の中で、やはり「トランペットが吹き鳴らされる」という歌詞(英語)があったが、あれも「最後の審判」を表していたのか!

というように、いくつかの断片がつながった。まさに、

「目からうろこが落ちた」

状態ですね。勉強になりました。


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(2018、11、18読了)

2018年12月25日 21:32 | コメント (0)