新・読書日記 2018_177
『ブラック・ジャック12』(手塚治虫、秋田書店:1988、12、25・1990、9、20第12刷)
「トリュフォー先生」という名前の医者が出て来る。ブラック・ジャックを歓迎する。本当にすごい力のある医師(人)は、「(医師)免許のある・なし」など気にしないのだろう。実力あるブラック・ジャックを認めている。無免許医師にこだわるのは、権威主義の、本当の実力のない医師、と描かれている。本当にすごい医師に「トリュフォー」と名付けた手塚治虫、間違いなく「映画好き」なのでしょう。だって、漫画に映画の手法を取り入れたことが画期的!と多くの少年に思わせ、彼に続く多くの漫画家を産み育てた人ですからね。
この12巻では「超能力ブーム」のほか、タモリが出てきて、彼に一言「笑っていいとも」と言わせている。狼に育てられた少年、ライオンキング、マタギとクマなど、動物ネタも多い。そして最終話は、漫画家の永井豪に似た顔の、いつも笑っている同級生・通称「ゲラ」の死。唐突な最終回だ。秋田書店の「少年チャンピオン」に連載されていたのだな。
この続きは、なかったのだろうか???
一応、この12巻でオシマイ。
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