新・ことば事情
7019「聞く耳を持たなかった」
11月30日、秋篠宮さまが53歳の誕生日を迎えられました。それに関して、この日の日本テレビの「ストレイトニュース」で、11月22日に収録されたコメントが放送されました。その際に、秋篠宮さまは、
「大嘗祭は『国費(宮廷費)』ではなく、宮家の『私費(内廷費)』で賄うべきだ」
という意見を宮内庁長官に言ったが、宮内庁(長官)は、
「聞く耳を持たなかった」
と、かなり厳しい言葉を使って話されていました。
それをニュース原稿で伝えた、30歳前後の男性アナウンサーがこの言葉を、
「キ/クミミヲモタ\ナカッタ」
と、「コンパウンド」して「アクセントの山が1つ」で読んでいたのが気になりました。これは、
「キ/クミミ\ヲ・モ/タ\ナカッタ」
と、「2語」に分けて「アクセントの山を2つ」にして読むべきでしょう。
コンパウンドすると、まるで、
「競走馬の名前」
のように聞こえました。
この辺は、注意したいところですね。