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『道浦TIME』

新・ことば事情

7011「『2ケタの勝ち星』のアクセント」

大相撲九州場所は、小結・貴景勝の初優勝で幕を閉じました。

その千秋楽のNHKの中継で、男性アナウンサーが、元大関の琴奨菊が、

「2桁の勝ち星」

を挙げたことを伝える際に、アクセントが、

「フ/タケタノカチ\ボシ」

と「コンパウンド」して(アクセントの山が1つで)話しているのを聞いて、違和感がありました。これだとまるで、

「競馬の馬の名前」

のようです。「固有名詞」ならば、多少長くてもコンパウンドしたように読むことはあります。しかしこれは、

「フ/タ\ケタノ・カ/チ\ボシ」

「2語」に区切って、それぞれ「中高アクセント」で読むべきではないか?と、私は思うわけですね。

『NHK日本語発音アクセント新辞典』で「2ケタ」を引いたところ、

「(フ)タ\ケタ」(私の表記の仕方だと「フ/タ\ケタ」)

と、最初の「フ」は「点線の〇」で囲まれていて「母音の無声化」が起こることを示し「タ」にアクセントの山があると記してあり、それ以外のアクセントは記されていません。

特定の言葉をよく使う人たちには「コンパウンド」が起こり、

「アクセントの山が1つになる」「なだらかな稜線の山のように、ひとつながりになる」

ということは、知っていますが、これは、「どうなのかなあ・・・」と思いました。

(2018、11、29)

2018年11月29日 17:39 | コメント (0)