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『道浦TIME』

新・ことば事情

7005「存在感を放つ」

「関西情報ネットten.」のデスクから質問を受けました。

「『存在感を"放つ"』って言うでしょうか?」

「え?言うんじゃない?」

「でも『存在感』というと『ある』『ない』ではないでしょうか?」

「まあ当然、それも言うけど。『存在感のある』は、『ただ、ある』『いるだけで、何もしなくても存在感がある』という感じで、主に『風貌』かな。それに対して『存在感を放つ』は、『外に向けて自然とにじみ出している存在感』。つまり『発言や行動でもって、存在感をアピールしているケース』のように感じるね。例えば、大相撲の『横綱』が、そこに座っているだけで『存在感がある』が、その横綱が土俵で練習して取組で相手を圧倒している様子を見ると『存在感を放っている』と感じますね。あるいは、横綱が多くのファンに囲まれて、にこやかに対応している様子などは『存在感を放つ』と言えるのではないかな。」

と答えたところ、

「わかりました!」

と元気よく返事していました。

私は「存在感を放てた」でしょうかね?

(2018、11、21)

2018年11月21日 18:48 | コメント (0)