新・ことば事情
7003「ハロウィーンのアクセント」
もう、1か月ほど前に今年も過ぎちゃったけど、来年のために書いておきます。
「ハロウィン」か?「ハロウィーン」か?
という「表記の違い」、「―」が入るかどうかに関しては、「平成ことば事情5878ハロウィーンの表記」で書きましたが、「アクセント」については書いていませんでした。
今年あたり耳を澄ませて聞いていたら、
-
「ハ/ロウィ\ーン」(中高アクセント)=「ウィ」にアクセントがある。
-
「ハ\ロウィン」(頭高アクセント)=「ハ」にアクセントがある。
という「2種類のアクセント」があり、
アナウンサーは(1)「ハ/ロウィ\ーン」のように後ろの「ウィ」にアクセントがあるアクセントで読んでいますが、記者などは(2)「ハ\ロウィン」と「頭高アクセント」で「ハ」にアクセントでしゃべる傾向が、局を問わずにあるようです。
しかも(1)の場合は「ウィ」にアクセントがあるので、少し「ウィー」が伸びるように聞こえて「ウィーン」となり、(2)の場合は最初の「ハ」にアクセントがあるので、後ろの「ウィ」は伸びないで「ウィン」の短くなる傾向があります。
つまり、実は「表記」の問題より先に「アクセント」の問題があり、そのアクセントに従って書くと「-」が入るかどうか、ということにつながっているのではないか?
もっと言えば、「ハロウィーン」と書いてあれば、「ウィ」にアクセントを持って行って、(1)のように「ウィー」と伸ばして読むし、「ハロウィン」と「-」が入っていなければ、「ハ」にアクセントを持って行く「頭高アクセント」で、「ウィ」は伸ばさないで読めばいいのではないか?と思ったのですが、いかが?