新・読書日記 2018_144
『三省堂 現代新国語辞典 第六版』(小野正弘主幹、三省堂:2019、1、10)
SNS上では評判の新しい辞書。「三国」の飯間さんも編纂者に名を連ねています。どんな辞書かな?と思って購入。まず帯に、
「全国の先生方が推薦する唯一の高校教会社密着型辞書がいっそうパワーアップ!」
と長いコピーがあります。
そうか、高校生向けか。どの辺が高校生向けかな?と思ってパラパラッと見てみたら、
「2色刷り」
で、割と、
「イラスト」
が入っている。そのイラストはどういうもののイラストかというと、
「姉さんかぶり」「『太鼓橋』など様々な種類の橋」「トロイカ」「馬ぞり」「犬ぞり」「訪問着」
など、ちょっとレトロな、そして社会人なら知っているけど、高校生だと知らない感じのものです。
そして、そういったものは、夏目漱石や森鴎外と言った、
「高校の教科書に載るような文豪の作品に出て来そうな、明治以降のもの」
ですね。そういった配慮をしているのかな。
また「コラム」も載っていて、
「似たような言葉の意味の違い」
について書かれています。「あなた」というコラムでは「相手を指す語」のバリエーションを並べてあったり。そういった意味では「読む辞書」の感がありますね。
すごく新しい言葉を競って載せているのではないけれども、例えば「母校」の意味は「その人が卒業した学校」と「在籍している学校」の両方の意味を載せていて「よしよし」という感じです。
でも、今の高校生が「紙の辞書」を使っているのかどうか。(学校で買って使う、ということはあるかもしれませんが。)そういう疑問は、拭えません・・・。
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