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『道浦TIME』

新・ことば事情

6997「レトロスペクティブ」

京都国立近代美術館で開かれている『没後50年 藤田嗣治展』に行ってきました。

そのポスターを見たら、英語で、

retrospectiveレトロスペクティブ)

と書かれていました。そうか、「回顧展」は「レトロスペクティブ」なのか!

「レトロ」

は日本語の外来語としてもよく使う、

「昔を懐かしむ」

という意味ですよね。そうすると、

spectiveスペクティブ)は『見る』」

というような意味かな。

そこで思い浮かんだのは、

「perspective(パースペクティブ)」

という言葉です。これって、

「完成予想図」

のことですよね。そうか、あの、

「パース」

というのは「パースペクティブ」の略語だったのか!

いやあ、つながってますねね。

調べてみると、「パー・スペクティブ」の「パー(per)」は「through(スルー)」、つまり「通して、貫いて」という意味だそうです。また、

「予測」「予測する」「予測の」

という意味の英語に、

「prospect」「prospection」「prospective」

がありますが、この接頭辞の「pro(プロ)」は、

「後=時間的な後=未来」

という意味ですね。見えて来たぞ!スペクティブ!!

(2018、10、31)

2018年10月31日 20:39 | コメント (0)