新・ことば事情
6991「8倍の性能」
10月29日のNHKお昼のニュースで、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」の打ち上げが、間もなく行われると報じていました。
「いぶき2号」は、9年前(2009年)に打ち上げられた「いぶき」に比べると観測精度が、
「約8倍の性能」
を持っているのだそうです。この「8倍」というのが、気になりました。以前なら
「約10倍」
と言ったのではないか?今なぜ「8倍」かというと、
「2進法」
だからですね。
「2×2×2=8=2の3乗」
「デジタル」だから、その性能もこういうふうに表示されるんでしょうね。
以前は「アナログ」だったから「10進法」で表示されていたと。
そういう時代になりました。
わが業界の、
「4K」「8K」
テレビも、そういえばそうだな。
「4K」=フルハイビジョン(2K)の4倍
「8K」=フルハイビジョン(2K)の16倍
の画素数なのだそうです。「2の倍数」ですね。問題は、
「その差を、人間様が感じ取れるのかどうか?」
というところではないかと思うのですが・・・。