新・ことば事情
6983「来春(らいはる)」
「来春」
と書いて、
「らいはる」
と読むのは、「重箱読み」で
違和感があると、法政大学の尾谷昌則教授が、ツイッターで呟いてらっしゃいました。
でも、能の流派、
「金春(こんぱる)流」
の場合も「重箱読み」だし、「らいはる」も「無くはない」が、と。
なぜ「らいはる」と読むのか?私が考えたのは、もし「音読み」で、
「らいしゅん」
と普通に読むと、
「らいしゅう(来秋)」
と聞き間違う恐れがあるからではないでしょうかね?そういえば、
「一日付(いっぴづけ)」
の「いっぴ」という読み方も、これに似ていますかね?こちらも「重箱読み」かな?
それと、
「聞き間違いを防ぐ」
という目的で言うと、
「首長(しゅちょう)」を「くびちょう」
「私立(しりつ)」を「わたくしりつ」
「市立(しりつ)」を「いちりつ」
と読むのも、そういった目的ですね。