新・ことば事情
6974「クワッドアクセル」
9月30日、テレビ朝日系で、午後9時から2時間枠で放送された「ドクターX」のスペシャル版。
その中で、フィギュアスケートのオリンピック・メダリストの氷室幸次郎選手は、
「4回転半ジャンプ」
のことを、
「クワッドアクセル」
と言っていました。「3回転半」のことを、
「トリプルアクセル」
と言うのはよく聞くのですが、さすがに「4回転半」の英語は初めて耳にしました。それもドラマの中で。
グーグル検索では(10月18日)、
「4回転半ジャンプ」= 2万8400件
「クワッドアクセル」= 1万5500件
「3回転半ジャンプ」= 3万4100件
「トリプルアクセル」=105万0000件
でした。ということは、やはりまだ「クワッドアクセル」という言葉はあまり普及していないと。日本語にした「4回転半ジャンプ」も、それほどは普及していない。それに比べると、外来語の、
「トリプルアクセル」
は、日本語の「3回転半ジャンプ」よりも、
「30倍以上、使われている」
ということですね。
「クワッドアクセル」を使った文章を読んでいたら、やはり「羽生結弦選手」が、ことしの8月に、
「クワッドアクセルの今季中の成功を目指す」
と発言しているのが見つかりました。まだ実戦では成功していないのですね。それならば、あんまり出て来ないのも「さもありなん」です。
しかし、今季中に羽生選手が「成功」したら、もうこの冬は、バンバン出てくるようになるかもしれませんね!