新・ことば事情
6965「わろし」
「古文」の授業で、清少納言の「枕草子」を学んでいるという中2の娘。その「冬」の場面で、こんなことがあったそうです。
「冬はつとめて。 火桶の火も 白き灰がちになり わろし。」
この中の、
「わろし」
という言葉を見て(聞いて)、娘とクラスメートは一斉にドッと受けたそうです。先生は、なぜ子どもたちが笑ったのか、訳が分からなかったそですが、実はこれ、子どもたちは、
「わろし」=「悪い」
という意味の言葉を、
「インターネット上で使われるスラングで『笑った』の意味の『わろた』と同じ意味だと思って『わろた』」
のだそうです。
「清少納言が、こんな言葉使ってる!」
と思って、受けたそうなのです。
いやあ、時代はそんなになってるんだ。清少納言もビックリです。