新・読書日記 2018_136
『プーシキン美術館展~旅するフランス風景画 図録』(国立国際美術館、2018、7)
大阪・中之島の国立国際美術館、地下に展示室がある美術館だ。
去年は、あの「バベルの塔展」があった。あれ以来かな。1年ぶりの感じです。
今回はロシア・モスクワにある「プーシキン美術館」の「風景画」特集。
いまや「美術」「絵画」では当たり前のテーマである「風景画」だが、実は18世紀半ばまでは「風景」は単なる「背景」であって、「テーマ」足りえなかった。それが「テーマ」になって来た歴史を学ぶ展覧会。
また、モネが「印象派」と呼ばれるきっかけとなった「日の出」の6年前に、マネの絵に影響を受けて、同じような構図で描いた絵画が、実は「印象派」の特徴である「光」を捉えた絵を描いていた!
「印象派の夜明け前」
と名付けたのは、うまいと思う。「日の出」より前だからね。
しかも、皆さん、
「モネがマネのマネ(真似)をしていたんですよ!」
と、一人、ほくそえんでいたのでした。
いやあ、勉強になった。
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