新・ことば事情
6941「グアム島とガム島」
読売テレビは「8月28日」に、
「開局60周年」
を迎えました。そこで「60年を振り返るシリーズ」を夕方の「かんさい情報ネットten.」で先週は放送していました。その中で、8月30日は「60年前の台風情報」についても放送していました。それを見ると、
「1962年9月6日」
に放送された「TV大学講座・室戸台風」という番組で台風の調査で米軍は飛行機に乗って台風の雲の中に突っ込んで、気圧などを測定していたという様子と、それを基にアナウンサーが「台風情報」を伝えている様子が流されました。その、アナウンサーは原稿を、
「台風5号は、ガム島の西〇〇kmにあり・・・」
と読んでいました。
「ガム島」!
そうです、これはもちろん、
「グアム島」
のことなんですが、昔は「ガム」って言ってる人、結構いましたよね。最近聞かないな。
外国の国名では、この他に、
「ガテマラ」
というのもよく耳にしました。これは、
「グアテマラ」
のことですね。
この間、夏休みで行ったカンボジアのアンコールワット遺跡がある町は、
「シエムレアプ」
というんですが、これもよく、
「シェムレアップ」
と「シエ」と「大きいエ」ではなく、拗音で「シェ」と発音されますね。
でもこれは、現地の日本語ガイドのカンボジア人の青年も、
「シェムレアプ」
と「拗音」で発音していた気がするんだけどなあ。どうなんでしょうか?
あ、「読売新聞社」のスタイルブックだと
「シエムリアプ」
か。日本テレビは、
「シエムレアプ」
ですね。「平成ことば事情5815シエムレアプ」もお読みください。