新・ことば事情
6932「ムーンサルトのつづり」
日本体操協会を巡る問題を取り上げた、きょう(8月30日)の「ミヤネ屋」で、日本体操協会副会長で、オリンピック3大会連続(メキシコシティー・ミュンヘン・モントリオール)金メダルの、
「塚原光男氏(70)」
を取り上げました。その中で、塚原氏が開発した、
「月面宙返り」
という技、英語では、
「ムーンサルト」
これを紹介しました。日本語で書くだけだとアレなので、ちょっとカッコつけて、ディレクターは「アルファベット」もスーパーに出していました。つづりは、こうです。
「Moonsalto」
ところが、念のためチェックしようと辞書を引くと、
「Moonsault」
と書いてあるではないですか!
しかしさらに調べると、そもそもこの言葉は「造語」で、「ムーン」は英語ですが、
「『サルト』は『ドイツ語』」
だというのです。そこから「英語」になったと。そして、
「宙返り」
に当たる部分が「ドイツ語」だと、
「salto」
で、「英語」だと、
「sault」
じゃあ、まあ、「ドイツ語」のほうでもいいかなということで、「つづり」はそのままにして放送しました。