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『道浦TIME』

新・ことば事情

6922「体の長さ」

8月27日のNHKお昼のニュース・関西ローカルニュースで、

「アルパカの赤ちゃんが人気」

というニュースを放送していました。その中で、

「体の長さは、およそ1メートル」

とアナウンサーが読んでいたのですが、これは、

「体長」

のことでしょう。たしかに「体長」は「体の長さ」ですし、これが、

「恐竜(テラノサウルスなど)」「シラナガスクジラ」

ならば「体の長さ」でいいと思います。でも「アルパカの赤ちゃん」には"不適当"だと思いました。人間の「身長」も、字面からは「身の長さ」に違いありませんが、

「身の長さ」「体の長さ」

と読み砕いたりしない、もし、そうしたらおかしいでしょ。それと同じ理由です。

アルパカの場合は「体長」と「体高」があります。「体高」は「体の高さ」とかみ砕いてもそれほど違和感はありませんが、だからと言って「体長」を「体の長さ」と言うと、違和感があります。それは、使い分けた方がいいなと、私は思いました。

NHKのホームページに載っていた記事は、以下の通りです。

原稿に「体の長さ」と書いてあったのか。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180827/0006106.html

『滋賀県日野町にある農業体験施設で、先月、ラクダの仲間の動物、「アルパカ」の赤ちゃんが誕生し、愛くるしい姿が人気を集めています。アルパカは南米の標高が高い地域に生息し、大きな瞳と、ふわふわとした毛が特徴のラクダ科の動物です。日野町にある農業体験施設「ブルーメの丘」では、4頭のアルパカを飼育していて、先月24日に、このうちの1組のペアから赤ちゃんが生まれました。赤ちゃんはメスで、生まれた時は7キロでしたが、母親の母乳を飲んで現在は、体の長さがおよそ1メートル、体重14キロにまで元気に成長しています。』

(2018、8、27)

2018年8月27日 20:12 | コメント (0)