新・ことば事情
6920「あだ名とニックネーム」
夏の甲子園で準優勝した金足農業の吉田輝星(こうせい)投手は、ふだんチームメートからどう呼ばれているか?という話題を「ミヤネ屋」で何回か取り上げました。吉田投手は、
「ヨッシー」
と呼ばれているそうです。それを、最初ディレクターが、
「アダ名」
と出していたので、
「『アダ名』は、『カタカナ』で書くとイメージが悪い。しかし『平仮名』で『あだ名』でも、ネガティブなイメージがある。というのは『あだ名』は『デブ・チビ・ハゲ』などのマイナスイメージの身体特徴をベースにした、例えば『鼻が高い』と『天狗』、『太っている』と『ブーちゃん』などの類。吉田投手の『ヨッシー』は、単なる『呼び名』なので『ニックネーム』『愛称』『通称』が良いのではないか」
として、放送では、
「愛称」「ニックネーム」
にしました。
ただ「ニックネーム」は「6文字」で長いので嫌われるようです。
8月21日の「デジサカ」というツイッターで、
「浅野拓磨の評価が急上昇!アダ名は何と"シンカンセン"!?」
という記事の見出しで、
「アダ名」
を使っていました。内容は、ドイツのサッカーリーグ「ブンデスリーガ」の「ハノーファー」に移籍した浅野拓磨選手が、
「まるでシンカンセン! 日本人選手タクマ・アサノはハノーファーで高速鉄道の故郷のあの超特急電車のようなスタートを切ることになるかもしれない」
と期待感あふれる特集を組んだと。ここでの「アダ名」は、
「スピードがある=シンカンセン(新幹線=超特急)」
という「プラスイメージ」で使われていました。