新・ことば事情
6915「日本体育協会と日本スポーツ協会」
「日本ボクシング連盟」を巡る一連の問題で、「日本スポーツ振興センター」と共によく出て来た団体の名前に、
「日本スポーツ協会」
というのがありました。聞き慣れない名前です。調べてみたら、実はこれは、
「日本体育協会」
のことでした。それなら知っている。2018年、つまり「ことしの4月1日」から、
「旧・日本体育協会」→「日本スポーツ協会」
に「名称変更」されていたのです!知らなかった・・・皆さん、知ってましたか?
そういえば、もともとは「10月10日」は「1964年(昭和39年)」の、
「東京オリンピックの開会式が開かれた日」
を記念して定められた祝日、
「体育の日」
だったのですが、例の「ハッピーマンデー法」で、今は「10月10日」とは限らず、
「10月の第2月曜日」
に移動してしまったのですよね。この「体育の日」を、
「スポーツの日」
に名称変更するという話は聞いたことがあります。何だかなあ・・・。
「歴史改竄(かいざん)」
みたいな感じがしますねえ。そういえば、「改善」と言おうとして「改竄」と、つい本音を漏らした首相がいたなあ。「体育の日」は「体育の日」でいいんじゃないのかなあ。
でも「日本体育協会」は、もうすでに「日本スポーツ協会」に変ってしまったんですねえ。
こんな考えは「時代遅れ」でしょうか?
さらに調べてみたところ、もう2020年から「スポーツの日」になるそうです・・・。「体育の日」も「あと2回」なのですね。
しかもその「スポーツの日」は2020年に限って「体育の日」は「東京オリンピックの開会式の前日」に当たる「7月24日(金)」に変更されるのだそうです。知らなかった!
また、オリンピックに絡んで、2020年に限って
「海の日」(7月の第3月曜=2020年は7月20日(月))を「7月23日(木)」(=五輪開会式前日)に、
「山の日」(=8月11日)を「8月10日(月)」(=五輪閉会式の翌日)に、
それぞれ移すことも盛り込んだ、
「東京五輪・パラリンピック特別措置法改正案」
が、すでにことし6月13日に可決成立していました。これにより土・日を含めると「開会式前後は4連休」「閉会式前後は3連休」
となり、各国の選手や要人の移動が増える期間を休みにして、交通規制や警備をしやすくする狙いがあるそうです。・・・「海彦・山彦」は怒っているのではないでしょうか?
翌年=2021年からは元に戻すそうですが、それよりも単純に、
「東京五輪祝日を2020年に限って作る」
方が自然だと思いますけどね。その方が休みも増えるし「働き方改革」にも貢献できるのではないですか?
こうやって、
「暦を改変する」
ことに続いて、またも「オリンピック」を理由に、今度は、
「時間を改変」
すしようとする、
「サマータイムの導入」
を目論んでいるようですが、いい加減に私たちの生活をもてあそぶのは、やめていただきたいです。