新・読書日記 2018_105
『蝸牛考』(柳田國男、岩波文庫:1980、5、16)
「蝸牛」は「かぎゅう」と読みます。「かたつむり」のこと。なぜ「牛」か?「角」があるからでしょうね。「蝸」は「うずまきのある虫」ですからそのままですね。 平成ことば事情6896「デンデンムシとかたつむり」を書くために、本棚を捜しまくって掘り出してきて、20年ぶりぐらいで読みました。本文よりも、巻末の「解説」で柴田武さんが書かれた文章が、とってもわかりやすくまとまっていました。
この本が「方言集圏論」のもとになった歴史的な一冊ですよ。
「でんでんむし」が、殻から「出ん出ん虫」だったとは気付かなかったが、言われれば「なるほど」と思いました。
star4