新・読書日記 2018_100
『ギルガメシュ叙事詩』(矢島文夫、ちくま学芸文庫:1998、2、10第1刷・2017、11、5第24刷)
この「ギルガメシュ叙事詩」のことを知ったのは「1982年」、関西学院グリークラブが東西四大学合唱演奏会で、男声合唱曲として披露したのを聴いた時です。それが「前編」で、翌年は「後編」。何かヘンな名前だなと思ったけど、青島広志さんの作曲で、インパクトが強かった。その後、テレビのちょっとエッチな深夜番組で「ギルガメッシュナイト」という番組名を覚えていますが、その前からギルガメシュは知っていました。エンキドウ、フンババ、イシュタルといった登場人物の名前はいまだに覚えてる。
その「あらすじ」が、この本の前書きに書かれていたので、物語の流れはそれを読んだらわかりましたね。
この物語は、そもそもメソポタミアの石碑に書かれたヒッタイト文字(楔形文字)から読み解いたものであると。
また、矢島文夫さんが翻訳するきっかけとなったのは、イスラム学者の井筒俊彦さんがこの本を持っていたので、それを借りて翻訳を始めたんだそうです。いろんなところで、つながるんですね。
それにしても、この文庫本も、なんと「24刷」って、すごいですよね。
あ、「あとがき」に、なんと「男声合唱曲」のことも書かれていました!
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