新・読書日記 2018_101
『ゲノムと聖書~科学者、<神>について考える』(フランシス・コリンズ著、中村昇&村佐知・訳、NTT出版:2008、10、3)
「2018読書日記040」と「2018読書日記041」で読んだ『オリジン(上)』『オリジン(下)』(ダン・ブラウン著・越前敏弥訳)。
このテーマであった「宗教」つまり「神」と、「科学」の世界の境目について、何か知りたいなと思っていたら、合唱の練習で訪れた教会にさりげなく置いてあった本に目が留まり「これだ!」と思って、教会の方にお願いして、お借りして読みました。
わかったことは「有神論的進化論」と言うか、「進化論」で語られる「科学」の真実の向こう側に「神」がいる、ということではないですかね。
でも、アメリカの多くの人は、「進化論=科学」を否定しているようですが、特に不自由はないのかなあ。
以下、気になったところを抜き書きしました。
・「マックス・プランクとトアルバート・アインシュタインは、光のエネルギーは連続ではなく離散的な値を取り、それは光子という厳密なエネルギー値を持つ粒子に『量子化』されていることを立証した。したがって、基本的に、光子の流れからなる光を無限に分割することはできない。ちょうど、デジタルカメラの解像度を一ピクセル以下に細かくすることができないのと同じである。」(78ページ)
・「神はDNAという言語を用いて生命を生み出した。ゲノムは、その言語によって書かれている本なのである。」(120ページ)
・「(ロゴスはギリシャ語で「ことば」)多くのキリスト者にとって、「ことば」は、神と同義だ。(199ページ)
・「マスコミは大衆の願いを反映しているに過ぎない。」(200ページ)
・「グノーシス=叡智」
・「不可知論者の反対側」=グノーシス派。
・「不可知論」という言葉はトーマス・ヘンリー・ハックスリーが生み出した。