新・ことば事情
6886「なぜ『救命救急士』と言ってしまうのか?」
このところ西日本豪雨関係で「ミヤネ屋」に出演していただく専門家に、
「救急救命士」
の方がいます。ところがこれを、宮根さんをはじめスタッフも、なぜか、
「救命救急士」
と間違ってしまうことが多いのです。
たしかに「救急」と「救命」という同じ「救」の字が使われていて、発音も「キュー」と同じなので、
「あれ?どっちだっけ?」
と、なりがちなのは、わかります。私の覚え方は、
「救急車」
と同じで、
「最初に『救急』が来る」
という覚え方です。
ところが!きょう(7月26日)「ミヤネ屋」でご紹介した神奈川・藤沢市民病院の熱中症患者対応の部署は、
「救命救急センター」
でした。あれ?いつもの、
「救急救命士」
と、「救命」の位置が逆だ!これも混乱に拍車をかけていますね、きっと。
しかし、これを見て、
「なぜ『救急救命士』を『救命救急士』と間違って言ってしまうのか?」
という疑問が解けた気がしました。
その原因は、「救急救命士」と正しく言おうとしたときに、
「キューキューキューメイシ」
というように、
「『キュー』が3回続くのを避けようとして、キューメイを先に言ってしまう」
のではないでしょうか?
たぶん、「当たり」だと思いますよ。