新・読書日記 2018_091
『サッカーと愛国』(清義明、イースト・プレス:2016、7、20)
これももう2年前に出ていた本で気付かなかったんだけど、ツイッターでこの本の存在を知って購入。読んでよかったです。「第27回ミズノスポーツライター賞優秀賞」&「サッカー本大賞2017優秀作品」W受章と、帯に華々しく記されています。
「愛国」につながる「レイシズム・ヘイトスピーチ」に関する似たようなタイトルで、私が過去に読んだ本には、
2012読書日記201『ネットと愛国~在特会の「闇」を追いかけて』(安田浩一)
2011読書日記229『ラーメンと愛国』(速水健朗)
2007読書日記011『個人的な愛国心』(日垣隆)
2006読書日記077『愛国者は信用できるか』(鈴木邦男)
2004読書日記119『<私>の愛国心』(香山リカ)
がありました。
この本の「章立て」は、
「第1章 モンスター化した『ぷちナショナリズム』」
「第2章 ソウルに翻る旭日旗」
「第3章 『JAPANESE ONLY』 の暗闇」
「第4章 バナナを食べるサッカー選手たち」
「第5章 サポーターは世界で戦う」
という5章からなる。中でも第3章『JAPANESE ONLY』 問題はニュースで知っていたが、その背景などがよく分かった。
また、「北朝鮮代表」だったチョン・テセ選手が「韓国籍」だというのは知らなかった。「国籍」というのも難しい。全世界統一でもないし、また「サッカー」の世界とは違うこともあるし。考えれば考えるほど難しいが、サッカーの世界の方が、世の中の国籍問題よりは自由な感じがする。地球も丸いが、サッカーボールも丸い。
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