新・読書日記 2018_087
『このくにのサッカー~賀川浩対談集』(賀川浩、苦楽堂:2017、5、17)
賀川浩さんと言えば、知る人ぞ知る日本サッカージャーナリスト最年長の現役記者。元・産経新聞。1924年・神戸生まれですから、ことし94歳。ワールドカップの取材は、1974年の西ドイツ大会から、前回の2014年ブラジル大会まで11回!すごい!今回ロシアに行かれたのかどうかはわからないんですけど、行ってるんかなあ・・・???
その賀川さんが、日本サッカーの歴史を、
「戦術」(経営者など)=岡田武史、川渕三郎、櫻井嘉人
「戦場にて」(選手出身者)=釜本邦茂、澤穂希
「育む」(監督・解説者)=セルジオ越後、黒田和生、加藤寛、佐々木則夫
「広める」(ショップ、写真家)=加茂建、岸本健
「温故知新」(関係者)=石井幹子、岡野俊一郎、デットマール・クラーマー
という14人と対談している。かなり玄人好みの人選では?普通は、選手や監督などにインタビューしますよね。
この中で、私がお名前を存じ上げなかったのは、櫻井嘉人、岸本健のお二人。櫻井さんは、フットサルの世界では有名な方のようです。また岸本さんは写真家。フォトオフィスを経営されている。そいういえば「フォート・キシモト」は聞いたことがある。
そして石井幹子さんは「照明デザイナー」としては、もちろんお名前は存じ上げているが、サッカーとの関係は?と思ったら、石井さんのお父さん・竹内悌三さんは、1936年ベルリン五輪で日本代表が強豪スウェーデンを破った時の代表チームの主将だったと!竹内さんはその後、シベリアに抑留され、異国の地で若くして亡くなったそうだが、その長女である石井さんは、そういった関係もあってJリーグの理事も務められたという。
なるほど、勉強になりました。
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