新・読書日記 2018_086
『日本サッカー辛航記』(佐山一郎、光文社新書:2018、5、30)
ワールドカップ開催に合わせて今月は「サッカー本」三昧。サッカーライターとして、私も名前を存じ上げている佐山一郎氏。日本サッカーの歴史を1920年代から現在に至るまでを、第1章=1920~1960年代
第2章=1960~1970年代前半
第3章=1970年代
第4章=1980年代前半
第5章=1980年代後半から1990年代前半
第6章=1992~1997年
第7章=1998~2006年
第8章=2007~2018年
と細かく分けられている。
私がサッカーを始めたのが1968年=メキシコ五輪の銅メダルに刺激を受けて、でしたから、今年50年になるんですけど、それぞれの時代に思い出がありますねえ。
タイトルの「辛航記」は、柳瀬尚紀の『フィネガン辛航記』から取ったそうで、愛と憎しみの相克するサッカーの混沌の時代を、「サッカー批評」というか「サッカージャーナリズム」に焦点を当てて描くからだ。自らが身を投じたその世界を通じて「日本サッカーの歴史」を浮かびあげさせる一冊。帯には、
「繰り返される解任と内紛~ハリルホジッチ更迭!どうなる西野ジャパン!?緊急出版!」
とありました。西野ジャパン、まあ無難な結果になりました。惜しかったけどね。課題を残しつつ・・・。
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