新・読書日記 2018_084
『スリジエセンター1991』(海堂尊、講談社文庫:単行本は2012年10月:2018、3、15)
シリーズ3部作の3冊目。これは読んでいなかったと思う。
「ジェネラルルージュ」の速水医師が新人で、そのニックネームが付いた獅子奮迅の働きの夜が、こんな関係になっているとは。458ページは読みごたえがある。しかも「解説」は、テレビドラマで「世良医師」を演じた竹内涼真君だというのは驚いた。
途中で気付いたのだが、この一連の小説には、医師たちの「家族・妻」が出て来ない。みんな独身なのか?若い医師は独身だとして、病院長や教授たちは?しかも原則「男のドラマ」として描かれているな、と。ちなみに「スリジエ」とはフランス語で「桜」だそうです。小説の舞台が東海地方の「桜宮市」なので。私など大阪の者は「桜宮」と聞くと、JR環状線の「京橋駅」の隣の「天満駅」の隣の駅を思い浮かべてしまうのですけどね。
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