新・ことば事情
6851「絢子さま婚約へ」
6月26日、高円宮家の三女・絢子(あやこ)さま(27)が、婚約をされると報じられました。この日の夕刊各紙の見出しをみると、
(読売)高円宮絢子さま婚約へ
(朝日)高円宮家 絢子さま結婚へ
(毎日)高円宮家 絢子さま婚約へ
(産経)絢子さま 10月ご結婚~高円宮家三女 会社員男性と~
(日経)高円宮絢子さま婚約へ
というものでした。ここでの比較のポイントは、
(1)「高円宮絢子さま」としているか?「高円宮家の絢子さま」としているか?(「高円宮」を一般の名字のようにしているかどうか?「家」が付いているどうか)
(2)「結婚」へか?「婚約」へか?
(3)「結婚」「婚約」に「ご」が付いているかどうか?
というところでしょうか。
その視点で、分類すると、
(1)家 (2) (3)ご
(読売) 無 婚約 無
(朝日) 有 結婚 無
(毎日) 有 婚約 無
(産経) 有 結婚 有
(日経) 無 婚約 無
ということでした。
故・高円宮憲仁親王殿下は、スポーツも音楽もお好きで有名でした。日本サッカー協会名誉総裁として、2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の際も臨席されていました。
今回の2018FIFAワールドカップロシア大会で、奥さまの久子さまがロシアで観戦されたのも、高円宮さまの遺志を継いで、日本サッカー協会名誉総裁としていらっしゃったわけですね。
また、1998年、阪神大震災の復興を願って神戸で開かれた「1000人のチェロ・コンサート」に、高円宮さまも、まだ小さかった3人のお嬢様方と参加されました。その時、コンサートの取材をしましたが、あのときにまだ小学生の小さかったお嬢様が、もう「ご結婚」かと、感慨深いです。