新・ことば事情
6842「超高齢社会」
6月18日の「ミヤネ屋」で、認知症で行方不明になっている高齢者が、
「年間1万5000人を超えている」
というニュースをお伝えしました。その原稿・テロップをチェックしていたら、
「趙高齢化社会」
という表現がありましたが、「ちょっと待った!」と。
国際連合によると「65歳以上の人が、総全人口に占める割合」によって、呼び名が違います。
「高齢化社会」=「7~14%まで」
「高齢社会」 =「14~21%」
「超高齢社会」=「21%以上」
となっているのです。すでに日本は「21%以上」になっているので、
「趙高齢社会」
なのです。「化」は要らないのです。
2016年9月15日時点の推計人口によると、日本の「65歳歳以上の人口」は、
「3514万人」
となり、総人口に占める割合は、
「27、7%」
だそうです。十二分に「趙高齢社会」です。原稿・テロップは、
×「超高齢化社会」→〇「超高齢社会」
と直して放送しました。