新・ことば事情
6837「十三湊と十三湖」
青森県には、
「十三湖(じゅうさんこ)」
「十三湊(とさみなと)」
と、「十三」が付く「水に関わる地名」があります。これってなぜ、
「じゅうさん」「とさ」
というように、読み方が違うのか、疑問に思いました。関西だとやはり、
「十三」
と書いて、
「じゅうそう」
と読む地名はありますが。
「ウィキペディア」によると、
『十三湊(とさみなと)は、日本の中世から近世にかけて、青森県五所川原市の十三湖の辺りにあった湊である。近世以降、「じゅうさんみなと」と呼ばれるようになる。また、十三湊の遺跡である「十三湊遺跡」は2005年(平成17年)7月に国の史跡に指定されている。』
とありました。つまり、
「『十三湖』のほうが先で、『十三湊』も最初は『じゅうさんみなと』と呼ばれたと。その後『とさみなと』と呼ばれるようになった」
ようですね。
また、青森県五所川原市のサイトによると、
『十三湊遺跡は、本州最北端の津軽半島の日本海側ほぼ中央、岩木川河口に形成された潟湖、十三湖(じゅうさんこ)の西岸に位置しています。戦国期に成立したと考えられる『廻船式目』に三津七湊の一つとして「奥州津軽十三湊」とみえ、中世北日本の重要港湾であったことがうかがえます。』
とありました。
なんで「じゅうさん」→「とさ」になったかは、わかりませんでしたが、「じゅうさん」が先だということはわかりました。