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『道浦TIME』

新・読書日記 2018_076

『広辞苑をつくるひと』(三浦しをん、岩波書店:2018、1、12)

非売品。『広辞苑・第7版』の出版記念で、『広辞苑・第7版』を買ったら、オマケでついてきた。150ページの薄い文庫本だが、豪華なオマケだ。「本好き・辞書好き」にはたまらない。「広辞苑をつくるひとたち」をルポしているのは、あの『舟を編む』を書いた直木賞作家「三浦しをん」さんだし。

タイトルに嘘偽りなく、『広辞苑』を作っている人たち、すなわち「語釈=言葉の意味」を書く「国立国語研究所」の研究員、辞書を紙に印刷する「大日本印刷株式会社」、イラストを描いてくれるイラストレーターさん、辞書のカバーである「函」を作ってくれる「製函所」(これは知らなった)の人たち、そして大きな紙に印刷された「広辞苑の中身」を裁断して「本」にする「製本所」という、本当に地味な縁の下の力持ちさんたちを、三浦さんが取材して書いたパンフレット。でも、こんなに力の入った豪華なパンフレットはないだろう。それが『広辞苑』を買うと「オマケ」で付いてくるなんて、とっても得した感じ!


star4

(2018、6、1読了)

2018年6月12日 20:16 | コメント (0)