新・ことば事情
6827「スナックえんどう?スナップえんどう?」
「2014年5月29日」に、タイトルだけ書いてほったらかしでしたが、ついに写真をゲットしたので「4年ぶり」に書きます。
「2018年5月20日」、近くのスーパーでこんな表記を見つけました。
売り場には、
「スナックえんどう」
と書かれているのに、商品には、
「スナップえんどう」
と表記されていたのです。
本当に、どっちなの?ということでネット検索してみたら、田辺香さんという方が、農畜産業振興協会に問い合わせて、そのあたりの事情について書かれていました。
https://www.excite.co.jp/News/bit/00021125038875.html
それによると、1970年代にアメリカから輸入が始まった当時は、
「正式名称は『スナップえんどう』」
だったそうです。しかし、その後「商品名」を、
「スナックえんどう」
とする業者が出てきて混乱が生じ、1983年(昭和58年)に農林水産省が、
「『スナップえんどう』に統一」
したそうです。
もともと英語で「スナップえんどう」は、
「snap-bean」(スナップビーン)
で、「snap」の意味は、
「ポキンと折れる」「パチンと音をたてる」
ということだそうです。日本で「スナックえんどう」と言う言葉が広がったのは、
「軽食の『スナック』みたいに食べられる」
「『スナップ』より『スナック』の方が日本人に親しみやすいから」
などの説があるそうです。そして、田辺さんは、
「既に"スナックえんどう"も浸透しているし、商品名として間違いではないかもしれない。でも今後は一応、正式名称"スナップえんどう"として覚えてください!」
と、まとめていました。
でも私が見つけたのは「スーパーの野菜の種類」として「スナック」になっていて、「商品名」が「スナップ」という正しい形なので、まさに混同された「逆」の形になっていました。
「正しくは『スナップえんどう』だ」
と覚えておきます。