新・ことば事情
6821「これこれこれこれこれ」
けさの通勤電車。向かい合わせの4人掛けにした席に、70歳代と思しき女性が陣取っていました。手には「ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)」のガイドブック。元気やなあ。楽し気にしゃべっております。声は少し大きめ。
その会話の中心と思しき女性の「相槌」が気になりました。彼女は、こう言ったのです。
「これこれこれこれこれ、これやんか!」
何と「これ」が「5回プラス1」の合計「6回」。多くないかい?
普通は、
「これこれ、これやんか」
ぐらいですが、それをしゃべるぐらいの時間内に、これだけの回数「これ」を連呼する。まさに「マシンガントーク」です。「言葉の機関銃」です。これやから大阪のおばちゃんは、
「しゃべり」
って言われるんやなあ。「内容」に比べて「しゃべる量」が多いんですね。
「女」という漢字を「3つ」書いて、
「姦(かしま)しい」
と読みますが、「4人」ですから「姦しい」の上を行きますよね。
感心して聞いておりました。