新・ことば事情
6820「6月6日」
きょう、「6月6日」に近畿地方から東海、関東甲信地方にかけて「梅雨入り」しました。近畿地方は、去年より14日、平年より1日早い梅雨入りです。その、きょうの日付
「6月6日」
というと思い出すのは、子どもの頃の「お絵かき歌」の、
「かわいいコックさん」
です。え?なぜかって?この歌の歌詞の中にあるでしょう、ホラ、
「6月6日に雨ザーザー」
ってのが。まさにそれじゃないですか「6月6日」に「雨が降って梅雨入り」って。
久々にあの歌を思い出したんです。
♪棒が一本あったとさ
はっぱかな
はっぱじゃないよ かえるだよ
かえるじゃないよ あひるだよ
6月6日に雨 ざあざあふってきて
三角じょうぎに ヒビいって
あんパン2つ 豆3つ
コッペパン2つ くださいな
あっというまに かわいいコックさん
「ウィキペディア」によると、これは東京のわらべうたで、作詞・作曲者は不詳。
1964年から1965年にかけて、NHKの『うたのえほん』で歌われたことにより、広く全国に知られるようになったそうです。民族音楽学者で当時、東京芸術大学の教員だった、小泉文夫さんが、楽理科の学生らとともに採集した楽曲の一つで、小泉さんの研究室を訪ねた『うたのえほん』の担当ディレクター岡弘道さんが番組にふさわしい曲として見いだしたそうです。そして、わらべうたの旋律をもとに
「間宮芳生(みちお)さん」
にピアノ譜の作曲(編曲)を依頼し、中川順子の歌で放送されたということです。
小泉文夫さんも懐かしいですが、「間宮芳夫さん」と言えば、学生の頃に歌った(レコーディングもしました)男声合唱曲『コンポジション』の作曲家で、早稲田グリーのライバル、慶應ワグネルソサエティ男声合唱団の同期(?)に、たしか間宮さんの甥御さんがいたのではないか、と。いろんなところでつながっているんですね。「6月6日」の思いででした。で、「梅雨入り」です。