新・ことば事情
6841「クオリティー」
6月14日の日本テレビ「ヒルナンデス!」を、昼食を取りながら眺めていたら、芸能人の普段着ているパジャマを、本人に絵で描いてもらうというコーナーがありました。
そこで「関ジャニ8」の横山裕さんが描いた絵が、ちょっとお世辞にも上手とは言えない感じだったので、笑いが起きました。その場面に出たスーパー(テロップ)が、
「絵のクオリティーはさておき」
これは、これまでなら、
「絵の上手い・下手は、さておき」
「絵の下手さ(上手さ)は、さておき」
とするところですが、それを「質」という意味の、
「クオリティー」
という英語を使うことで、
「婉曲表現」
になっていますね。
新しい表現の一種ではないでしょうかね。
(2018、6、14)